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Tizenって誰得?

 

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ドコモ、第3のOS「Tizen」スマホ導入を当面見送りへ - ライブドアニュース

NTTドコモは1月16日、同社が2013年度内の導入を目指すとしていたTizen OS搭載スマートフォンの提供を、当面見送ることを明らかにした。

TizenはLinuxをベースにした新しいオープンソースOSで、Linux FoundationがOSの開発を行い、Tizen Associationがビジネス化を検討する、というかたちで展開。Tizen Associationには、インテルサムスン電子、NTTドコモフランステレコムなどのキャリア、端末メーカーが参加している。

iOSAndroidに続く「第3のOS」として注目されている同OS。日本国内ではNTTドコモサムスン電子製の端末を2013年度内の提供を目指すとしており、昨年10月末時点では「発売タイミングを見極めている」状態と説明していた。

確実にTizenの立ち位置が揺れていますね。

 

iPhone対抗馬だったのが、ドコモがiPhoneを導入してしまったことで、もはや必要性が薄くなってしまっているんでしょうね。
そもそもWindows PhoneでもiPhone対抗馬にはなれていなかったことを考えても、たとえTizenがそこそこの性能で登場したとしても、誰得OSだったことには変わりがないと思います。
 
第3のOSを目指すとしても最も課題なのはアプリの数です。これはWindows Phoneでも致命的な問題でした。
 

私も2012年にWindows Phoneを使用していましたが、周りで話題になるアプリがあっても、Windows版はリリースされておらず使用できませんでした。

最もメジャーなアプリであるLINEですらWindows Phoneで使った時には無料通話の対象外でした。またメッセージも大幅に遅延があり、まともに使えませんでした。

 

それからスマートフォンが発売開始してから大きく時期も経ち、各OSで購入したアプリの購入金額の累積も徐々に大きくなっています。Androidは販売機種数で圧倒的多数ですし、日本では販売台数ではiPhoneが独占状態に近づくガラパゴス化もあることから当面2強状態は続くでしょう。

 

iPhone 販売シェア、日本は7割に―新たな「ガラパゴス」か、欧米と顕著な差 - インターネットコム
2013年後半、欧米のスマートフォンでは iPhone 販売シェアが低下し、米国などで半数を割り込んだ一方、日本では実に7割に達し、きわめて盤石。こんな調査結果をカンター・ジャパンがまとめた。これは、かつて「ガラパゴス」と言われた状況が再び現出しようとする兆候だろうか。
これでは第3のOSが入りこむ余地はないように思えます。
PCのOSや家庭用ゲームハードでも言えることですが、Androidはカスタマイズ性、iOSはシンプルさのように、上位2つまでは2極化するニーズを抑えることで、それぞれの個性を保ち共存可能ですが、第3の位置になると差別化が難しくサードパーティからのソフトの供給も少なくなるため、非常に厳しいと思われます。
 
いっそこのまま日の目を浴びない方が参入メーカーも損をしなくて済むような気がしています。撤退する勇気も必要ですね。