特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
僕にとっての青春の一冊は青春時代に読んだ本というわけではないのですが、
大人になってから見て、「こんな青春送りたかったな。こんな奴いたらいいな」って感じました。
めちゃめちゃ笑わせてくれる上に、いろいろ学ぶこともありつつ、泣かせてくれた小説、吉田修一さんの「横道世之介」です。
時代の描き方もリアルで、70年代後半-80年代前半生まれで、2000年代に世の中に出た方は非常に共感できるんじゃないかと思います。
主人公横道世之介の人柄を周りの人物との関わりから描き出してくれます。
これまで、単純でバカっぽくて自己中心的な人って友達としてはあまり好きではなかったんですが、単純でバカっぽいからこそ人と違うことをやるきっかけを作ってくれて、周りを巻き込んでくれる貴重な存在だなって思うようになりました。
高良健吾主演で映画化もされてます。
吉高由里子の演技も秀逸で、この映画がきっかけで、NHK朝のテレビ小説「花子とアン」の主演に抜擢されたくらいです。
この映画こそ、カメラとか写真を好きになったきっかけでもあります。
なので世之介の持ってるカメラが僕にとっての理想のカメラでもあります。
何度も見たくなる映画です。
小説より映画の方が楽しみやすくていいかとは思います。