東芝の不正会計、三菱自動車の燃費不正が続いて思ったことがあります。
日本って相手を信頼する美徳がありますが、そろそろ限界に来てるんじゃないでしょうか。
三菱自動車の件についても日本政府の「メーカーから出てくる数値を信頼していた」っていうコメントにあまりに驚き、「正直甘すぎる」って思いました。
メーカーに都合のいい数値の正確さなんて第三者が抜き打ちチェックをして初めて確認できるものでしょう?
たとえ現在まで誰も不正をしてなくても、今後誰かが絶対にするよ。
小学校の先生も、生徒の自己採点で成績決めたりしないでしょ?
企業の不祥事って、企業のコンプライアンスとかモラルの問題になりがちですが、不祥事を起こせる環境だったりシステムであることが問題だと思ってます。
- 「開け閉めが管理されてない金庫」と「手書きの出納帳」
- 「開け閉めのログが残る金庫」と「個人IDと金額がログに残る出納システム」
の場合、どっちが出来心が起きやすいかなんて明らかでしょ?
そりゃあ、2の方が導入コストなんて莫大よ。
ただ盗難等のトラブルがどちらが起きにくいか、起きたときにどちらが明確に解決するかを考えると2の方がコストが激安よ。
相手を疑うことは、最終的には相手のためになるのよ。
三菱自動車の開発者だって、車の燃費を第三者に試験された上に、それを国に監視されてれば、不正を起こそうなんて気も起きないし、低燃費車の開発が行き詰ったときに、「目標数値を下げましょう」「技術革新してからの発売にしましょう」とはっきり上層部に告げることができるはず。
そうすれば、不正を起こす会社も減るってことは、社会的なロスも少ない。
三菱自動車が潰れるということは下請けも潰れるということで、巡り巡って経済的に日本に損失があるっていうことと同義だからね。
不正を起こした会社なんて潰れてしまえじゃなくて、出来心を起こさなくなるようなシステムにしようよ。
性善説で成り立ってる業界ほど信用ならないものはないよ。
小保方さんだって社内で、誰かが再現試験を行ってから発表するシステムがもしあればこんなことになってないよ。
たいていの金銭の不正も、電子的な記録の残った領収書しか認められないようになれば、相当減少するはずなのに、未だにいろいろ繰り返してるし。
常に誰かの不正のせいで、議論が前に進まなくなってる政治問題だって解決するかもよ?