世の中にはいろんな〇〇放題があります。前回の記事のAmazonプライムビデオもその一つ。
映画見放題。
食べ放題。
飲み放題。
音楽聞き放題。
今回は「いくら飲んでも原価がいくらだから、元が取れてない」とかのコスパ論ではなくて。
体験としての価値の話です。
きっと〇〇放題じゃなければ、一つ一つを楽しもうとするのに、放題だと1個1個に対する執着、集中力がおろそかになってしまう。
例えば、映画を見る場合に、
- 映画 1800円
- DVD 350円
- 見放題の映画 0円 (月額料金はかかってるけど)
の3段階ある。
一見下の方が得なんだけど、やっぱ上の満足度は超えられないんだよな。
対価を払うからこそ、はじめて対価分のサービスを満喫しようと思える。
食べ放題飲み放題なんて、1つ1つを味わおうって考えなんてなくなって、お得感のあるものをお腹いっぱい食べようとか、してしまうからね。
ありがたみというかもったいなさ、損してしまうという考えが、他ごとを考えてはいけないという集中力を高めることに貢献してくれる。
いつでも見られる、一時停止も巻き戻しもできるってことは集中力注ぐ必要がないって思っちゃう。
映画を見終わって、部屋を出て通路に出た時のあの現実に戻った感。
あたかも長い旅をしていたような感覚。
あの没入感は家でどれだけ音響を整備したとしてもなかなか得られるもんじゃない。
あの没入感をお金で買ってるんだよなあ。
映画を見ることしかできない。一時停止も巻き戻しもできないあの制約があってこそ。
スマホを電源オフにするのって映画館か飛行機くらいしかないしね。
例え始まって数分で「この映画ハズレだ」って気づいても、できるだけ楽しもうとする前向きさ。
家の映画見放題では味わえない体験なんだよなあ。
でもアマゾンプライムでも楽しむことはできる。
自由過ぎて集中できないなら、自分で勝手に制約をつければいい。
まず、時間もないのにダラっと見始めることはしないこと。
ちゃんと終わるまでの空き時間は確保して、眠くない状態で、見る前にトイレへ行って、スマホの電源をオフにして、部屋を暗くして、リモコンを遠ざけて、リラックスした状態で絶対に席を立たずに見れば楽しめるかもなあ。
同じ2時間見るなら楽しまないと損。
これからもアマゾンプライムは継続しますが、制約をつけていくことにします。