廃墟に行ってきた
一時期話題となった滋賀県のピエリ守山に次ぐ生ける廃墟として話題のLCワールド本巣(旧真正リオワールドショッピングセンター)にいってきました。
この施設の前を何度か通ったことがあるのですが、てっきり閉店したものと思ってました。
駐車場に全く車がなく、営業している雰囲気がなかったからです。
まだ一応営業していることに逆に驚きました。
広大な駐車場ですが、車は一台も停まってません。
今売られているものは?
まとめサイトでは世界一大きいタマネギ専門店として、紹介されてましたね。
ローカルスーパー「トミダヤ」の跡地には本日9/12も北海道産タマネギがやはり100円で売ってます。
袋もちゃんと用意されてます。
ガチャガチャも6つ営業してました。
ちなみにタマネギは300円の売り上げがありました。
しかしお金がまる見えなことに驚き。
消毒用のアルコールもちゃんと用意されてます。
店内は人気がない中に、僕1人だったのですが、突然親子の声が聞こえてきて、びっくりしたんですが、トイレの中にいる母親と子供の声でした。
もしかしたら、公衆トイレ代わりに利用されているのかもしれません。
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ポケモンジムにもなってた
ポケモンGOを起動してみるとなんとポケモンジムになってました。
オブジェの名前は「埋まったピン」。
ボーリング場がなくなった今も残っています。
客よりポケモンの方が多いかもしれませんね。
LCワールド本巣がなぜ今もタマネギ専門店として営業を続けているのかは不明です。
隣にある別館ではスポーツジム他数店舗がまだ営業を続けているようなので、その影響でしょうか?
しかし、廃墟ってLCワールド本巣だけではないんですよ。
実はもう一つ廃墟があった
かつてLCワールド本巣の近くには「リバーサイドモール」という同じ運営会社の大型ショッピングモールがありました。
しかし2000年オープンにも関わらず、2011年には営業を停止しています。事故や占い師のアドバイスによる名称変更等いろいろあったことを覚えてます。
2つのショッピングモールを合わせて合計6400台の無料駐車場がある「中部地方最大級の大型ショッピングモール群」という構想だったようです。
現在リバーサイドモールは営業を停止しているため、中に入れませんが、外観はそのまま残ってます。
LCワールド本巣を少し西へ進むとヤマダ電機の裏にリバーサイドモールの建物を見ることができます。
正確には「リバーサイドモールがヤマダ電機の裏にある」のではなく、「リバーサイドモールの一角の跡地にヤマダ電機ができた」のです。
こちらこそ実質的な廃墟です。
しかし、面白いのがリバーサイドモールが廃墟なのにも関わらず、現在でも岐阜駅からは「リバーサイドモール行のバスが出ている」ことです。
正確にはリバーサイドモール跡地行なのですが・・・。
なぜLCワールド本巣は衰退したのか
最初のリンク先では、
「無計画な立地だとこうなる」
「誰も反対しなかったのか?」
というコメントもありましたが、LCワールド本巣は決して新しく建てられて全く栄えなかったショッピングモールではありません。
むしろ一時代を築いたと言ってもいいんじゃないでしょうか。
今は廃墟同然のLCワールド本巣ですが、2000年代前半にはもう一つの「リバーサイドモール」と合わせて、当初の目論見通り、中部地方最大級ショッピングモールとして非常に栄えていました。
立地的には確かに駅から遠いのですが、岐阜県が車社会であることから、アクセスには何の問題もありませんでした。
岐阜県西濃地方の郊外型ショッピングモール群として栄華を誇っていたのになぜ衰退したのか?
その理由は競合ショッピングモールの攻勢です。
LCワールド本巣は郊外型ショッピングセンターであることから、来客は岐阜県西濃地方の中核都市である大垣市や岐阜市からの来客が主要なターゲットなのです。
このLCワールド本巣が先駆けだったからこそ、起きた悲劇とも言えます。
LCワールド本巣の歴史をまとめてみた
・1992年 当時岐阜県内最大級のショッピングセンター、「リオワールド」(現:LCワールド本巣)がオープン
・2000年 リオワールドの運営会社が近所にアウトレットモール16スクリーンのシネコン、温泉、観覧車のある「リバーサイドモール」をオープンさせる。
・2000年 岐阜市南部にイトーヨーカドー系列の「カラフルタウン岐阜」がオープン。
・2002年 三重県桑名郡のナガシマリゾートに三井アウトレットパークによる「ジャズドリーム長島」がオープン。中部地方全体からのアクセスの良さと規模の大きさで注目を集める。
・2005年 大垣市中央部のイオンが「イオンタウン大垣」として全面改装オープン。
・2006年 同じ本巣市に県内最大級のショッピングモール「モレラ岐阜」がオープン。
2000年代前半までは成功していましたが、徐々に近隣のショッピングモールの攻勢を受けていきました。
大垣方面の集客は期待できなくなってしまい。岐阜市方面からの集客も新しいモレラ岐阜と奪い合う格好となり、リバーサイドモール、リオワールドは十分な集客をできなくなっていきます。
そしてリオワールドは今に至るわけです。
ショッピングモールの乱立している昨今は、大手のイオン、ヨーカドー系列でないモールはこれから先生き残っていくのが、厳しいのかもしれませんね。