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JAとホクレンのガイアの夜明けが神回な件

11/22放送分のガイアの夜明け

タイトルは「巨大“規制”に挑む!バター不足の闇」

今回は見応えのある神回でした。

 

よくテレビ番組で、ここまで踏み込んだなと。

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これこそジャーナリズムだとちょっと感激しました。

 

今回の放送をまとめると

・バターを大量に使用するパン屋にバターが供給されていないせいで、十分な量のパンが作れず、売上に大打撃。

 

・その背景として酪農家にエサを高く売ってるJA、牛乳を安く買っている指定団体のホクレンという2つの組織がある。

 流れとしてはJA(原材料)→酪農家→指定団体→乳業メーカー→消費者。

 

 

・国内9割のシェアのある指定団体、ホクレンがバター向けに牛乳を販売しないことが、バター不足の原因。

ホクレンも不足気味であるほうが消費者心理として良いという認識。

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 ・MMJ(非指定団体)がバター不足を解消するために、バター工場に牛乳を供給してバターの生産を依頼すると、その工場に対して、指定団体は牛乳の不当な値上げや取引停止を勧告。

 

つまり指定団体以外が流通させた牛乳でバターを作ることができない。

 

・酪農家がホクレン以外の業者に牛乳を販売しようとすると、JAはエサ代の値上げを通告。

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既に手数料を取られているのに。さらに借金の全額返済を要求。

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感想

今回の放送を見て、農家の人の苦労が一気にわかりました。

 

供給されるべき牛乳が十分にあるのに、生産者は十分な利益が得られていないし、消費者には安定供給がされていない。

 

そもそも消費者だけではなく、バターを大量に使う産業(お菓子、パン製造)に大打撃を与えておいて、指定団体が利益を確保する構造になってるんですね。

 

本当に誰得なシステムでしかないんですね。

 

ただ農業従事者に対する資金調達も負っているので、なかなか離れることができないようです。

 

農業って資金(ローン)、原料と、供給先を1つの巨大組織に握られてて、自由取引をしようとすると、他の部分で不当な利益がかかるような圧力をかけてるんですね。

 

「抜けるんだったらエサ代上げるぞ」「借金あるうちは抜けられないぞ」とか、もはや脅迫です。

 

もはや反社会的な組織と何が違うんだろうってレベルですよね。

 

これが国によって独占を許されてる団体の今なんですね。

 

そして今回の放送を見て考え方が変わったことが1つあります。

 

指定団体への販売から抜けた農家の人は早々に牛舎を増築していました。

 

それっておかしくないですか?

 

本来酪農家が得られる利益を酪農家が得れば、日本の農業はもっと成長する。

 

それを安い買取価格と高い手数料で阻んでいるのが、JAと指定団体。

 

ってことですよね。

 

そりゃあ買取価格が安いと、利益が少ないから投資しようという欲も湧きませんよね。

 

ということは、

 

これまで専業農家が少なく利益が少ないといういう日本の農業のイメージも、今までのシステムによって生み出されたのかもしれませんね。

 

農家が高収益になれば、単価も下がるし、品質も上がるし、後継者も増えるし、誰もが得するスパイラルですよね。

 

今回の放送を見た視聴者は農協解体に100%賛成するでしょうね。

 

いやー、ここまで放送したテレビ東京さすがです。