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現金を使わない国スウェーデン【WBS】

現金を使わない国があった

WBSを見ていて気になったニュースがありました。

Södermalm

北欧の国スウェーデンでは現在、現金取引がほとんどされていないそうです。

 

現金取引の割合はなんと2%。

少なすぎでしょ。

 

残りの98%はクレジットカード、電子マネー等のキャッシュレス取引等です。

 

キャッシュレスを後押しした仕組みとして、クレジットカードと電子マネーのほかに、スウェーデン独自の6つの銀行が共同開発したスウィッシュ(Swish)という取引システムもあるようです。

 

そして銀行の1600店舗のうち、900店舗ではすでに現金を置いていないとのことです。

 

カフェや美術館等でも「現金お断り」の施設も多数あるとのこと。

 

今の日本の割合は19%がキャッシュレス決済ですから、日本が追い付くには半世紀はかかるんじゃないでしょうか。

 

日本でもこのお正月に電子決済でのお賽銭というキーワードは目にしてたので、とてもタイムリーでした。

ischool.co.jp

  

どんなメリットがある?

現金決済が減ってキャッシュレス取引がメインになると、どんなメリットがあるんでしょうか。

番組でも紹介されていました。

1.買い物が効率化される

まず一番大きいのはお金を数えなくていいこと。

 

店側からすれば、「店員が受け取った額」「お釣り」の確認が不要で、客側からすれば、「小銭の支払いに時間かかっている人」に待たされることがなくなります。

 

店員さんの手間がなくなった上で、客としても待たされることがないなんて、理想的じゃないか。

 

インタビューされていた飲食店の店員さんは、

「この方が安全、お金に触らないので衛生的です。お金を数える手間もないから仕事は楽です。」

とのこと。

 

確かに。硬貨、紙幣って確かに不衛生です。

カードをお客さんに差してもらえば、一切お金やカードに触らなくてすみますからね。

 

2.現金強盗対策になる。

お店にお金がないということは、強盗が狙えないということです。

1人営業の店舗でも狙われなくなるかもしれませんね。

 

3.脱税、マネーロンダリング対策

税制やマイナンバー等とも相性がよさそうですね。

脱税がしにくくなるので、まっとうに納税している多くの人にとっては良いことですよね。

 

取引が全て記録されるので、現金化して隠すことや、架空の取引を行うことが難しくなります。

 

デメリットは?

いやいや、いいことばかりではないはず。デメリットは何があるのか考えてみました。

 

1.カード、スマホアプリが作れなければ取引できない

カードを忘れたら・・・ってのは現金でも同じなので、考えないとします。

 

カードの作成の条件ですかね。クレジットカードの信用がないと作れませんからね。

スマホも高額ですし。

 

しかし、番組を見ていたら、ホームレスもSwishを使ってましたから信用面では特に問題はなさそうです。銀行が開発しているシステムのため、おそらく口座間の取引であるため、特に信用は必要ないのかもしれません。

 

2.偽造カード、カード盗難等の犯罪が増える

現金を狙えなくなるため、カード偽造が増えそうですね。

しかし、カードのセキュリティが上がれば減るかもしれませんし、犯罪の難易度、ハードルとしては上がります。

100円でも買える包丁さえあればできる強盗と比べると、お店が負うリスクは減りそうです。

 

個人を相手にカードを盗もうとする人が増えそうです。

暗証番号も聞き出そうとする人もいるでしょう。脅されるかもしれません。

 

 

しかし、カードをひったくりをされても暗証番号がなければ使用不可能。

 

カードを強盗に盗まれて暗証番号を教えてしまったとしても、カードを無効にすればOK。

 

カードを盗む行為にあまり意味がなくなってきますね。

軽犯罪では、現金を入手不可能となります。

3.停電、大災害の時

結局ITを支えているのは電気なので、電気が止まってしまったら取引できないじゃん!

そんな時には現金が必要でしょ!?

 

しかし、大災害になってしまえばもはや、流通が機能してないですから、そもそも現金が意味をなさないですね。

それに、停電レベルであれば、レジを動かす電気もなければ、お店の営業をささえる電気(照明、空調、冷蔵庫)もないはずなので、停電でお金さえあれば取引できるってケースってそうそうないでしょう。

 

あれ、そう考えるとデメリットってなくない?

 

本当に理想的なんだろうか?

考えるほど、デメリットがないような気がしてきてなりません。

効率、税制、犯罪からすれば確実に良くなることは確かなようです。

 

僕もクレジットカードを使い始めて、「ただの決済手段で、要は意識の問題」と思って、カードに対する漠然とした不安意識もなくなりました。

 

現金じゃなくて、電子決済というところで、何かひっかかるところもありますが、精神的なハードルだけのような気がします。

 

「お年玉」「お賽銭」を電子マネー化すると賛否両論ありそうなので、まずは反論の少ない通常の取引からスタートすれば何の問題もないかもしれませんね。