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Amazonの予測出荷による進化

ここ数日Amazonの予測出荷について、話題になってますね。

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Amazonから購入していないものが送りつけられるんじゃないだろうか!危険だ!」

いやいや。Amazonが契約のルールを無視するとは誰も言ってないと思うよ。

「よくわからんけど個人情報がー!」

住所とクレジットカード番号と購入履歴渡してて、あと他に何の個人情報守りたいの?だったら近所で買おうよ。

っていうツッコミを入れたくなるようなレビューもたまに見かけますが、多くは歓迎する反応ではないでしょうか。

個人的にはビッグデータを活用した見事な手法だと思います。

購入決定までの時間

Amazonのユーザーって結果的には
「購入した人」
「購入しなかった人」
の2種類しかありません。

しかし、ポチっと購入ボタンを押す前に時間軸を戻すと
「購入を決めている人」
「購入しないことを決めている人」

の他に「購入しようか迷っている人」も多数います。

そして「購入しようか迷っている人」は「購入した人」にも「購入しなかった人」にもなりうるのです。


今回の予測出荷については「購入しようか迷っている人」→「購入する人」への移動を見せた人にだけ、短納期というサービス向上をプレゼントするものです。
「購入しようか迷っている人」→「購入しなかった人」へのサービスは当然ロスとなり、Amazonが負担することになります。

「迷っている人」→「購入した人」
「迷っている人」→「購入しなかった人」
の動向を見極めるて、確実に判別することで、Amazonのロスも少なくなります。

各個人を対象とするのは難しいかもしれませんが、全体としてユーザーが購入した時と購入しなかった時で

  • マウスの動き
  • ページの閲覧

でどのような傾向があるか、判別するんですよね。

買うかどうか迷っている製品って何度も訪問していることでわかるかもしれない!って考えたわけですよね。同じ型の色をいろいろチェックしているかもしれません。一旦カートに入れたりしているかもしれません。

迷っている人に対して、「当日(翌日)に確実に手に入る」っというサービスは購入決定の最後の一押しになる可能性もありますね。

単純に考えたら下記のような感じでしょうか。

買う確率の高い行動
  • ページ滞在時間が長い
  • 個別の製品名をGoogle 検索している
  • Amazonというキーワードを検索に入れている。
  • レビューの閲覧数が多い

買う確率の低い行動
  • ページ滞在時間が短い
  • ジャンル名をGoogle検索している
  • 検索結果に出たAmazonのページからアクセスしている。
  • レビューを閲覧していない。

もちろん個人によって財布の紐の硬い緩いがあるので、購入頻度は違いますし、価格は価格.comで調べているという人であれば、初訪問で購入するということもありえます。既に購入した人が、レビューをこまめにチェックしているだけかもしれません。

それをどう区別するんでしょうね。考えただけでワクワクします。

今回のサービスもAmazonのこれまでのポリシーと合っていて、Amazonが陰で努力するだけで「押し付け感がない」ってところが個人的には大好きです。


その点楽天さんはチェックした商品をやたらと別ページでも押してきますよね。

衣料品店で例えるなら
Amazonは、客の動きを観察しているけど、話しかけては来ず、こちらが店員を探すそぶりを見せると、すぐ駆けつける店員。
楽天は、最初から営業トークをして、割引オプションについても説明してくる店員。後日ダイレクトメールを家に大量に送ってくる上に、そのダイレクトメールはこの間手に取られてた商品ですよ!って写真が掲載されている。って感じです。

どちらが良いでしょうかねえ(笑)