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Evernoteの代替ツール検討 2023

 
前回の記事に書いたようにEvernoteの代替を探すことにしました。
12年間Evernoteを使ってきて、Evernoteの代替を探すのは今回が初めてではありません。
 
Evernoteの値上げや不具合の多さに嫌になって、何度も他アプリを使って、Evernoteに戻ったという経緯があります。
 
今回新たに使ったツールや過去に使ったツールの検討結果も含めて共有したいと思います。
 
利用目的は日記、読書メモ、ウェブクリップ、アイデアメモで画像とたまにPDFの添付です。
利用環境はiPhone、iPad、WindowsPC(自宅と会社)です。
 

Notion

1年間課金して使用しましたが、現在は十分無料プランでも利用可能です。
Evernote代替といえば、5年くらい前から一番に挙がるのがNotionです。
 
ただEvernoteと比べて、ノートの取扱い方は大きく違います。
多機能で特にデータベース機能が売りで、細かくタスクや記録などを管理することができます。
 
ただ凝り始めるとデータベースの維持にもエネルギーが必要となります。
あと階層構造をとるので、雑記メモを適当に書いておくというようなノートの蓄積には向きません。
Evernoteからの移行はツールがあるため便利です。
 

個人的感想

合う人にはすごく合うと思います。今はブログやYoutubeでも多くの人の使用例を見ることができて参考にすることができます。
 
僕の使い方では全ノートをフラットに並べた上で、ソートしたり、フィルターして一覧で見ることが1番多く、ノートの取扱い方の方向性の違いでNGとしました。
 
あとNotionで凝ったデータベースを作ってもそのままエクスポートはできません。
データの管理には向くと思いますが、データの保存、長期での蓄積という点では向かないと感じました。あと動作が若干遅いこと、テキストがブロック単位でしかコピペしにくいことが不満点です。
 

Apple純正メモ

説明不要かと思いますので、パスします。
Evernoteの機能と比較しても結構なことができます。
正直Apple純正メモの進化のせいで、Evernoteの課金者が減ってるんじゃないかとも感じます。
データはiCloudの容量を使用しますが、無料でAppleデバイス間で使うには非常に便利です。
 

個人的感想

求める機能としては十分なのですが、Windows環境から使うこともあるためNGとしました。
Craftは未使用ですが同じ理由でNGとしています。
 

Google Keep

こちらも説明不要なGoogle製のシンプルなメモツールです。
 

個人的感想

雑記メモや一時メモとしては有用ですが、整理方法とビューが限定されており、大量のメモの管理には向かないと思います。
 

Scrapbox

本格使用は数か月。
Notionの対極にあるツールかもしれません。
階層化はできません。タグとリンクで管理します。
雑記メモの蓄積には最適。相互リンク機能も素晴らしい。
 

個人的感想

全ノートをフラットに見れるという点では良いですし、日記にも向かなくはないです。

ただ多種のノートを1つのプロジェクトに保管しておくと、ノートブックのような整理方法がないため、カオスになっていくのでNGとしました。
特定の用途に絞って、使うツールかと思います。
 

OneNote

仕事で5年くらい使っています。
クラウドストレージに保管したファイルにアクセスして使用します。
ノートの整理としてはカテゴリ分けして使うイメージです。Evernoteと同じ3階層で振り分けられます。
 

個人的感想

1つのノートに大量のノートを蓄積する用途には向かないと思ってます。
あとレイアウトの機能が不要なのとファイルの添付等がシンプルではないので、個人的に好きではありません。
Evernoteみたいな構造になったwordとイメージで、ややいじれることが多すぎます。
仕事や学校のノートとしては良いと思いますが、ライフログや雑記メモ等を蓄積していくには向かないと思います。
 

Joplin

昔のEvernoteに非常に近いです。
ファイルは自分のクラウドストレージに置いたファイルにアクセスして使用します。
Webでのアクセスはできません。
Obsidianと比べるとdropboxなどでも同期可能なことがメリットです。
 

個人的感想

mdファイルが自分の手元にあるということで、安心感がありますが、手元にあるということは自分で管理しないといけないということでもあります。
テキストメインだったらアリだと思います。
ファイルの管理が手間なのと同期の責任が自分にあるのでNGとしました。
 

Obsidian

ローカル版Roam Research。使用歴1年間です。
近い位置付けのツールにLogseqもあり、メリットデメリットはだいたい同じです。
自分のクラウドストレージに置いたファイルにアクセスして使用します。
グラフビュー利用可能(あんまり意味はないけど、たまに見たくなります。)
プラグインによる機能追加がとてもパラフルで、カレンダービューであったり、ランダムノートであったり、魅力的なものが多いです。
 

個人的感想

Joplinと同じでローカルにファイルがあることで安心ですが、ファイル管理の手間があります。
テキストメインならありですが、画像を多用する人はファイルの管理がカオスになっていくことを覚悟で使うべきです。
 
同期の問題もあります。WindowsとiPhoneの同期がiCloud drive経由ではうまくいきませんでした。月に8ドルの公式の同期(Obsidian sync)を利用すれば問題は解決しますが、課金額が高いため見送りました。
PCがMacの方はiCloudのみで同期可能なため、良いのかもしれません。
機能も素晴らしいので気に入っていたのですが、同期エラーによりファイルが壊れたことがあったため、NGとしました。
 
 

UpNote

使用歴半月。
かなりEvernoteに近い機能です。
細かい点ではEvernoteには届きませんが、必要十分の機能があり、動作が非常に軽快です。
Webからの利用ができない、添付ファイルが最大20MB、画像が自動で圧縮される点はデメリットです。
無料だとノート数は50個までですが、月100円or3500円の買い切りで無制限となります。
Evernoteからのインポートは課金が必要ですが、可能です。
 

個人的感想

Evernoteから多数のノートをインポートしても動作が軽快です。
たまにおかしな動きをするときはありますが、動作が軽快なので許せます。
画像が圧縮されることや添付ファイルサイズの上限も僕の利用環境ではほぼ問題ありません。
Evernoteに近いノートの取扱いをしたい人にはコレが一番です。
いざとなればmdファイルでのエクスポートも可能なので安心です。
 

Amplenote

Roam ResearchとEvernoteの中間のイメージです。
タスク管理、スケジュール管理に特化しています。
課金すればグラフビューも可能です。
ノートブック機能はありません。デイリーノート機能があります。
無料だとWindowsのクライアントは使えませんが、Webからのアクセスとスマホアプリは利用可能です。PDFファイルの添付は可能ですが、プレビューは見れません。
無料でも利用可能で、Evernoteからのインポートも可能です。
 

個人的感想

無料でWebアクセスが可能で、Evernoteに近い利用ができるので、Evernote代替としてはNotionよりも絶対コッチだと思うのですが、あんまり日本人には普及していないようです。
UpNoteの次には僕はコレがおすすめです。
UpNoteにはWebからアクセスできないという欠点があります。時々会社PCからWebアクセスしたいときもあるため、一部用途にAmplenoteを併用することにしました。
 

Zoho Notebook

短期間だけお試しで使ってみました。
無料でWebアクセスありで利用可能です。
Evernoteに近い使い方が可能です。ノートブックの表紙の画像が自由に選べます。
Evernoteからのインポートが可能です。
 

個人的感想

ノートブックとノートのビューが好きではないのでNGとしました。
One Noteのようにフォルダ構造を持たせてノートをとる人
学校用のノートとして使いたい人には良いと思います。
 

まとめ

これまでの検討では結局Evernoteに出戻りだったのですが、今回はメインUpNote、サブAmplenoteという結論になりました。
 
これは僕が求める機能と利用環境と見た目の好みからたどり着いた結論なだけで、人によって全く異なると思います。
 
たくさんのアプリを試すことで、「自分がノートに求めるもの」が見えてくるのでおすすめです。
 
多数のアプリを使いましたが、Evernoteの機能と使い勝手を保ったままの完全な代替アプリはありません。
 
Evernoteの旧フリープランと同じ機能を求めていくと結局Evernoteと同じ額の課金が必要だったりします。(Nimbus Note等)
 
今回の脱Evernoteを通して思ったことは、
  • 画像やPDFファイルの管理とテキストのデータの管理はできるだけ分けたほうがデータの移行がスムーズ
  • なんでも添付できるからという理由でPDFやファイルなどを同じページにアップロードしてしまうと、エクスポート時にカオスになる。
  • 表などレイアウトに凝らないほうが良い。(移行で崩れる)
  • 表が必須なら最初からGoogle スプレッドシートなどで管理したほうがいい。
  • 総じて代替ツールは検索が弱い。Evernoteの最大の強みは検索にあったと思う。
ということです。
 
Evernote代替ツール検討の参考になればと思います。それでやはりEvernoteの良さを再認識したうえでの継続も大いにありだと思っています。
 
僕自身も1年後にはEvernoteに戻っている可能性も大いにあります。
 
ただUpNoteの軽快さに慣れてしまったので、戻れないような気もしています。
 
では、また。
 
最後にTool Finderという生産性向上アプリのノートアプリ一覧のリンクも貼っておきます。