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LINE元社長の「シンプルに考える」を読んで

買ってみた理由

なんとなくkindleのベストセラーで見かけてら軽い気持ちで買ってみた本ですが、買った直後に一気に読みきってしまいました。


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そして直感で思いました。これは多くの人が読むべきバイブルだと。
 
この本は今年3月にLINEのCEOを退任した森川亮氏の著書です。
 
そもそも彼の経歴を見るだけでも
が気になる人は少なくないでしょう。
 
 
よくよく考えるとLINEって(韓国企業であり、カカオトーク等に似ているとはいえ)、間違いなく日本発のITサービスで最も普及しているものですからね。
 
 
スマホに変える多くの人の動機にもなっているLINE。それを生み出した社長の考えを知ることができます。
 
 

本を読んで

本の内容の全てとはいかないまでも多くの点に共感できたし、これまで自分が漠然と考えていたことの答えが多く書かれていました。
 
 
本のタイトルからすると、思考法の本ととらわれがちですが、実際の中身は「著者がビジネスをまっすぐに進めるために何を実践してきたか」です。
 
 
シンプルに考えるということで、導かれた答えであり、シンプルに考えて判断してきた行動例が書かれています。
 
 
日本の大企業の抱える問題点、日本の組織における問題点がどういったことで、実際にどう失敗してきたのか。
失敗の本質はなんなのかがわかります。
著者のビジネスを阻害するしがらみと戦ってきた記録でもあります。
 
 
変化ありきの社会でどう考えるべきか。
内容は具体的でありながら、具体的な行動方法等までは示さない。
そんなことは自分で当然考えるべきだ。と言わんばかりに。
 
現代においては、経営者から新入社員、民間から公務員まで、「仕事をシンプルに前進させるために努力すること」は忘れてはいけないマインドだと思う。
 
「差別化」「イノベーション」と多くの会社で叫ばれていますが、それは本質ではないと著者は否定しています。
 
確かに。あくまで成功体験のキーワードとして語られがちですが、結果論であり、ビジネスを進める時に意識すべきなキーワードではないんですよね。
理系企業で、「特許」と言い続けているのも同じですよね。重視すべきキーワードではあるけど、後からついてくるものだし、引っ張られるものではないです。
 
 
一章ごとが適度が長さなのも良いです。
普通の人ならもっと実経験のエピソードを入れて、くどくどと書いてしまうところを、シンプルに簡潔でありながら、説得力のあるロジックで書かれています。
 
 
ただ一点だけ考えさせられたのは、仕事に本当に熱心な人でないと生き残ることが難しい時代なんだなということ。
昔のようにのほほんと調和を保ちながらなんとなく仕事をしている人は、必要とされていないのは切なくもあるけど、この余裕のない時代では仕方のないことなんでしょうね。
 
久々の良著だと思います。

 

 

 

シンプルに考える

シンプルに考える

 

 

 

シンプルに考える

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