毎月のお給料、その中でも基本給って本当に大事です。
いや、本当に当たり前のことなんですけどね。
意外とみなさんあまり細かい計算をしていない人が多いなと思いました。
僕も転職を決意するまでは全然気にしていませんでしたし。
基本給がいくらなのか、昇給でいくら増えているのかって本当にとても大事です。
会社の中には基本給は増えないけど、手当でカバーしているところもありますからね。
手当が上がって給与の総額が増えたからいいやと思っていても、基本給が停滞していると後々年収に響いてきます。
基本給が大事な理由、改めて整理してみます。
基本給が少ないパターンAと基本給の多いパターンBに分けて計算してみました。
理由1.残業代に大きく関わる
給料は同じ25万円でも内訳はパターンA,Bで以下の通りとします。
パターンA:基本給15万円+手当10万円
パターンB:基本給25万円
この場合に残業代はどうなるのか。計算してみました。
計算式は会社によって違います(給与規定に定められています)が、一般的と思われる基本給÷労働時間(8時間×20日)で算出しています。
パターンA:基本時給は15万円÷160=約940円
残業代として1.25倍にすると、1175円
パターンB:基本時給は25万円÷160=約1560円
残業代として1.25倍にすると、1950円
元の時給でも600円差がありますが、残業代は1.25倍しているので、パターンAB間の差も1.25倍になっていて、800円になってます。
つまり基本給が高いと残業代もますます高くなるということです。
パターンABは基本給は同じなのに残業代が800円も違うんですよ。
つまりこれで、月に20時間残業したとしましょう。
パターンA:1175円×20×12か月=287,000円
パターンB:1950円×20×12か月=468,000円
基本給が同じでもここまで差が出るんですよね。
手当がいくら手厚くなっても残業代は変わらないんですよね。
つまり会社が基本給から手当に変える様に給与体系を変えた場合、残業代としては大幅に存することになります。
理由2.ボーナスに大きく関わる
パターンA:基本給15万円+手当10万円
パターンB:基本給25万円
一見パターンAも手当が手厚くて良い会社のように思えますが、ボーナスが年に6か月分という場合は通常、
基本給×何か月分
という式で計算されます。
そのため、たとえば6か月分と仮定すると、
パターンA:90万円
パターンB:150万円
となって年に60万円も差が生まれます。
理由3.残業するとむしろ損する。
残業はすればするほど割増賃金がもらえるんだから、お得だと思っている人はいないでしょうか?
これも時給によって変わってきます。
パターンA
月給:25万×12=300万円
ボーナス:15万円×6か月分=90万円
トータル年収:390万円
残業なしで年に390万円稼いでいたとします。
つまり1日8時間×20日×12か月働いているので、1920時間働いているんですよね。
1年分のトータルでの実質時給は390万円÷1920=2030円です。
あれ?理由1で計算したパターンAの残業代の割増賃金って1170円でしたよね。
残業していなければ、年収あたりの労働時間としての時給は2030円ですが、残業代の時給は半分近い1200円以下なんですよ。
つまり、残業すればするほど、平均時給は下がっていきます。つまり損しますよね。
パターンB
そのままだと年収が高くなってしまうため、年収を同じにするためにボーナスの想定を減らしてみます。
月給25万×12=300万円
ボーナス:25万円×3.6か月分=90万円
同じトータル390万円です。
実質時給は390万円÷1920=2030円です。
こちらは残業代が1950円なので、それほど損はしてませんね。
というかボーナスが3.6か月分という環境が悪いのに、年収が同じになりますからね。
やっぱり基本給は大事
基本給が計算として残業代、ボーナスに大きく関わるので、基本給の伸びを考えることは非常に重要です。
今回転職をして時給が大幅に変わったので、この記事を読んだ方も是非自分の実時給、残業代の時給を計算してみることをおすすめします。
基本給の伸びが悪ければ、将来の給与の不安もありますので、転職も視野に入れた方が良いと思います。