iOS8.1で実装された新機能ICloudフォトライブラリを早速使ってみましたので、感想をレポートします。
iCloudフォトライブラリの内容、設定方法についてはひとつ前の記事を参考にしてください。
iOS8.1のiCloudフォトライブラリを使ってみた - サブカル系眼鏡男子の日常
どう変わるのか?
従来からフォトストリームを利用されていた方には理解しやすいと思いますが、イメージとしてはフォトストリームの容量拡張という感じです。
フォトストリームはすべての端末にダウンロードされた写真を閲覧する形ですが、iCloudフォトライブラリも同様です。つまり、全ての端末で写真の容量分のストレージが必要です。
最初に全写真のアップロードを行うため、写真枚数が多い人は当然アップロードに時間がかかります。私は写真が約4100枚あるため、Wi-Fi環境下で数時間かかりました。
あと細かいところですが、写真アルバムの文字が「カメラロール」から「すべての写真」に変わります。
必要なiCloudの容量
設定>iCloud>容量>ストレージを管理 の画面です。
ちなみに私はiCloudのバックアップで容量をとっているため、iCloudの容量アップの契約をしています。
私は写真を約4100枚iPhoneに保管しているのですが、それを全てバックアップした結果、iCloudフォトライブラリの容量が8.2GBですから、1枚あたり約2MBでしょうか。
それくらいの容量は必要ということになります。
しかし元々iPhoneのバックアップで約10GBは取っていましたからiPhoneの写真のバックアップ(8.2GB)とそれ以外のバックアップ(1.7GB)が単に分離しただけのようです。そのため、iCloudにバックアップを取っている人はトータルの容量は変わりません。
iCloudの無料容量が上限5GBですので、iPhoneの無料範囲内に収めようとすると、iPhoneのバックアップ(人によって変わりますが、例として1.7GB)を除いて、3.3GB以内に収めないといけません。
写真1枚=約2MBとすると、iPhone内に写真が1650枚以下の人はiCloudの無料範囲で納めることができるかと思われます。
感想まとめ
他社のオンラインストレージを使用しなくても、iPhoneで写真を撮るだけで、全てのデバイスから写真が全て見れようになるというのは大変便利だと思います。
しかしいくつか不満も見当たりました。
・無料の容量が小さい
本格的にオンラインストレージのサービスと競争するのであれば、無料で5GBでは少物足りなさを感じます。3年前なら標準的かと思われますが、今やBoxの50GBや、マイクロソフトのOnedriveでも30GBは無料ですからね。
まして私同様iCloudにiPhoneやiPad自体のバックアップを取っているユーザーも少なくないはずです。そうなるとさらにiCloudフォトライブラリに割ける容量は小さくなってしまいます。
多くのiOSデバイスを所持している人にとってメリットが大きいはずが、そのような人ほどフォトライブラリに使える容量が小さくなるという皮肉な状態です。
Appleファンの方、是非容量に不満の声をどんどん上げて、正式サービス実施時にはiCloudの無料容量の拡大がなされることに淡い期待を抱いております。
・閲覧がしにくい
写真の閲覧方法は従来のカメラロールを見るような形で見ることができます。
不便ってことはないんですが、普通なんです。
個人的にはCarouselとDropboxの組み合わせがお気に入りで、Carouselのサクサク感と、時系列での写真のスクロールと比較すると、やや不便さを感じます。
またiPad2では写真枚数が多すぎることもあってか、やや閲覧時にカクつきます。
iPad2の方にはあまりおすすめできません。「iPhoneで撮った写真を、煩雑な手間を省いてiPadやMacでも見れる」というのがコンセプトであると思われますので、iPad2ユーザーに対してもなんとかして欲しいところでもあります。
まだまだベータ版ですので、今後のサービス改良に期待したいところです。